dough [dóu][ドウ]
[名](アメリカ)
1.金。現金。
doughの原義は「(パンやドーナツの焼く前の)生地」。お金や現金を意味するアメリカ英語のスラングです。よりいやらしく言うなら「現ナマ」。お金を焼く前の状態の生地に例えたのでしょうか。
このdoughの由来なのかもしれませんし、関連が不明ですが、このdough(生地)を焼いて出来上がるパン=breadにも「お金」という意味もあります。「人はパンのみにて生くるにあらず」という文にもありますように、パンというのは生活必需品の例えになります。お金もこの貨幣社会においては生活必需品。よって、breadが「お金」という意味も持つようになりました。こう考えると、doughの意味するお金のほうが、なんかこう、より生々しさが出ますよね。
日本語の「現ナマ」と由来は違うでしょう(*1)。でも、英語も日本語も「生」がお金を表すなんて偶然だろうけれど面白いですね。
*1 現物支給だった給与が、お金で貰えるようになり、その給与の事を「生」と呼んでいたみたいですね。これが転じて「生」がお金自体を指すようになったとか。 - 現ナマ 語源由来辞典
例文 Dude, I need to get some dough before we go drinking.(飲み行く前に金おろさねーといけねーんだ。
例文 Mr. Bruin is a top Actor. He makes WAYYY more bread. ブルーインさんはトップクラスの俳優だ。たーくさんお金を稼ぐよ。
例文 Lots of dough was spent on that project. あのプロジェクトに多額のお金が使われたのだ。
イギリス英語の場合、同じ意味を持つスラングはdoshとなります。