[間投詞](ニュージーランド)
1.こんにちは = hi, hello
ニュージーランドの先住民族マオリ族(Maori)の言葉で'hello'などの挨拶を意味する言葉が、そのままニュージーランド英語に入ってきて定着したもの。日本語で言えばアイヌ語の挨拶が日本語の挨拶になったようなものです。マオリ族だけでなく、白人やその他人種のニュージーランド人全体が使う挨拶です。
例文 Kia Ora, Cherie. Happy birthday. こんにちはシェリー。お誕生日おめでとう。
この新型コロナ禍で、かつてのNZ人の元同僚からこんなメッセージももらいました。
Kia ora from New Zealand. Stay safe. ニュージーランドからこんにちは。無事でいてね。
マオリ語での元々の意味は?辿って行ってみましょう。
「オラ」は生命、あるいは命ある状態を意味します。 「キア」を接頭辞としてつけることで動詞化されて、より能動的に「生きている」という意味になります。 ですから「お元気ですか」のように、相手の健やかな暮らしを願う気持ちが込められている、とも言えます。...引用元:「キアオラ」とは 100% Pure New Zealand
また…
同じく、100% Pure New ZealandのKia oraを紹介する動画によりますと、'it's an obvious acknowledgement for us.'とマオリ族の男性が言っているように、ただの挨拶ではなく、相手を受け入れていることのサインであるみたいですね。その後に'It's friendly. You have no enemies here.'とも女性が述べていますが、「貴方の敵はここにいませんよ。」という友好的なメッセージでもあるわけです。また、別のマオリの男性によりますと、挨拶をした人だけでなく、その人の全てを受け入れる、ということらしいですね。
相手の健やかな暮らしを願い、その相手とその人の全てを受け入れる…とても温かみがあり、深い挨拶の言葉です。
飛行機のセーフティビデオにも登場
筆者は飛行機の旅が好きですが、この挨拶、ニュージーランドのフラッグキャリア・Air New Zealand(ニュージーランド航空)のセーフティデモンストレーションビデオにも登場していますね。キアオラはまさにKiwi English(ニュージーランド英語)の代表格ですね。